●プレゼンテーションのコツ(1)
第1章 「よいプレゼン」ってなんだろう?
■(1)あなたは「誰に」「何を」伝えたいのだろう?
質問1・・・あなたがプレゼンテーションをする相手は「どんな人」ですか?
質問2・・・あなたが「伝えたいこと」はなんですか?
この2つに答えられるようにする。
私たちの目的である「よいプレゼン」とは、「あなたの提案」を「誰か」に伝え、その内容について「理解」や「同意」をしてもらい、さらに相手に「あなたの提案に沿った行動をしてもらう」ことです。
あなた自身が自分の話すべき内容を分かっていなかったとしたら、「相手になにかうまく説明し、理解してもらうこと」はできるわけがありません。
ましてや、相手に「同意や納得をしてもらい、自分の提案に沿って行動してもらう」なんてできるはずがないのです。
そして、そのプレゼンを「よいプレゼン」ということはできません。
「あなたは、誰になにを伝えたいのでしょうか?」
これをじっくり考えることが、「よいプレゼン」をするための第一歩です。
「誰に」「何を」を曖昧ではなく、はっきりと形づくることが「よいプレゼン」のために何より必要なことです。
■伝える相手にとっての「あなたの話のメリット」はなんだろう?
あなたが今考えていること、あなたが今作っている資料は「あなたが話したい内容」であることは確かだと思います。
しかし、それは果たして、「相手が聞きたい内容」になっているでしょうか?
あなたは、相手の立場に立って、相手の視点から眺めながらプレゼンの内容を考え、作っているでしょうか?
よいプレゼンとは、相手をあなたの提案に沿って動かせるプレゼンです。
相手があなたの提案に沿って動くのは、そうすれば「自分にとってメリットがある」と感じるからです。
逆に言えば、もしも、相手があなたのプレゼンにメリットを感じなかったとしたら、あなたのプレゼンに沿った行動をしてくれるわけがありません。
「あなたのプレゼンの内容」を「あなたの視点から理解しただけ」では、本当のところ、あなたは「あなたがすべきプレゼン」をまだ理解しているとは言えません。
●相手のメリットを「ひと言」で表せるようにする。
あなたは提案を「誰に」伝えたいのか、どんな「相手」に話をしようとしているのかを、もうすでにじっくり考えてみたはずです。
それでは、その相手にとって「あなたのプレゼン」のメリットはなんでしょうか。
相手にとってのメリットをあなたは「ひと言」で答えることができるでしょうか?
それが「相手を動かすためにいちばん必要なこと」、言い換えれば「よいプレゼンに必要不可欠な最も重要なこと」です。
★「相手のメリット」をとことん、見つけだすことに注力しましょう。
あなたのプレゼン内容を、自分の側からだけでなく、じっくりと相手の側から眺め直して、感じてみて、そして「内容」の推敲を繰り返してみてください。
「相手の現状」⇒「あなたの提案(プレゼン)」⇒「相手の将来(メリット)」を考えよう。
たとえば・・・・
「相手の現状」(交渉力が弱く、CRFの回収が進まない)⇒「あなたの提案」(交渉力を上げるにはこうする)⇒「相手の将来」(CRFの回収がスムーズに進む)⇒残業が減る。出張が減る。
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