●プレゼンテーションのコツ(2)
●「わかりやすさ」=「正しい論理」という大きな勘違い
プレゼンでもメールや文章でも、ありとあらゆるコミュニケーションで一番大事なのは「伝える」ということです。
「自分の提案・考え・報告内容」を、相手が分かるように「伝える」ということです。
つまり、相手が分かるように「分かりやすく」伝える必要があるわけです。
ところで「分かりやすさ」とは何でしょう?
よくある勘違いは「正しい事実を正しく論理的に積み重ねていけば、その話の内容が容易に相手に伝わるはずだ」というものです。
特に理系の人は、長年、研究報告をしてきた積み重ねもあり、「正しい事実+正しい論理=分かりやすい話の展開」という方程式を信じている人も多いかもしれません。
しかし、この方程式は正しいけれど間違っているのです。
必ずしも「あなたの話に興味があるわけではない人たち」「あなたの話を初めて聞くような人たち」に「限られた時間」の中で、あなたの提案や報告内容を分かりやすく伝えようとする場合には、残念ながら「正しい事実+正しい論理=分かりやすい話の展開」とはなりません。
むしろ、それは「分かりにくくて難しい話という印象」を与えてしまうことすらあるのです。
考えてみれば、それは当然です。
相手は論理学に精通した天才学者でもなければ、ミステリー小説の名探偵というわけではありません。
あなたが話す内容については、むしろ、あなたより苦手な人であることも多いはずです。
ということは、「論理的に事実を積み重ねれば分かるだろう」という考えはあまりに楽観的な勘違いだ、ということになります。
では、いったい何が必要なのでしょうか?
仕事のコツ、仕事の基本、仕事の要領、仕事のポイント、ビジネススキル by ホーライ
2013年12月1日日曜日
2013年11月30日土曜日
プレゼンテーションのコツ(1)
●プレゼンテーションのコツ(1)
第1章 「よいプレゼン」ってなんだろう?
■(1)あなたは「誰に」「何を」伝えたいのだろう?
質問1・・・あなたがプレゼンテーションをする相手は「どんな人」ですか?
質問2・・・あなたが「伝えたいこと」はなんですか?
この2つに答えられるようにする。
私たちの目的である「よいプレゼン」とは、「あなたの提案」を「誰か」に伝え、その内容について「理解」や「同意」をしてもらい、さらに相手に「あなたの提案に沿った行動をしてもらう」ことです。
あなた自身が自分の話すべき内容を分かっていなかったとしたら、「相手になにかうまく説明し、理解してもらうこと」はできるわけがありません。
ましてや、相手に「同意や納得をしてもらい、自分の提案に沿って行動してもらう」なんてできるはずがないのです。
そして、そのプレゼンを「よいプレゼン」ということはできません。
「あなたは、誰になにを伝えたいのでしょうか?」
これをじっくり考えることが、「よいプレゼン」をするための第一歩です。
「誰に」「何を」を曖昧ではなく、はっきりと形づくることが「よいプレゼン」のために何より必要なことです。
■伝える相手にとっての「あなたの話のメリット」はなんだろう?
あなたが今考えていること、あなたが今作っている資料は「あなたが話したい内容」であることは確かだと思います。
しかし、それは果たして、「相手が聞きたい内容」になっているでしょうか?
あなたは、相手の立場に立って、相手の視点から眺めながらプレゼンの内容を考え、作っているでしょうか?
よいプレゼンとは、相手をあなたの提案に沿って動かせるプレゼンです。
相手があなたの提案に沿って動くのは、そうすれば「自分にとってメリットがある」と感じるからです。
逆に言えば、もしも、相手があなたのプレゼンにメリットを感じなかったとしたら、あなたのプレゼンに沿った行動をしてくれるわけがありません。
「あなたのプレゼンの内容」を「あなたの視点から理解しただけ」では、本当のところ、あなたは「あなたがすべきプレゼン」をまだ理解しているとは言えません。
●相手のメリットを「ひと言」で表せるようにする。
あなたは提案を「誰に」伝えたいのか、どんな「相手」に話をしようとしているのかを、もうすでにじっくり考えてみたはずです。
それでは、その相手にとって「あなたのプレゼン」のメリットはなんでしょうか。
相手にとってのメリットをあなたは「ひと言」で答えることができるでしょうか?
それが「相手を動かすためにいちばん必要なこと」、言い換えれば「よいプレゼンに必要不可欠な最も重要なこと」です。
★「相手のメリット」をとことん、見つけだすことに注力しましょう。
あなたのプレゼン内容を、自分の側からだけでなく、じっくりと相手の側から眺め直して、感じてみて、そして「内容」の推敲を繰り返してみてください。
「相手の現状」⇒「あなたの提案(プレゼン)」⇒「相手の将来(メリット)」を考えよう。
たとえば・・・・
「相手の現状」(交渉力が弱く、CRFの回収が進まない)⇒「あなたの提案」(交渉力を上げるにはこうする)⇒「相手の将来」(CRFの回収がスムーズに進む)⇒残業が減る。出張が減る。
第1章 「よいプレゼン」ってなんだろう?
■(1)あなたは「誰に」「何を」伝えたいのだろう?
質問1・・・あなたがプレゼンテーションをする相手は「どんな人」ですか?
質問2・・・あなたが「伝えたいこと」はなんですか?
この2つに答えられるようにする。
私たちの目的である「よいプレゼン」とは、「あなたの提案」を「誰か」に伝え、その内容について「理解」や「同意」をしてもらい、さらに相手に「あなたの提案に沿った行動をしてもらう」ことです。
あなた自身が自分の話すべき内容を分かっていなかったとしたら、「相手になにかうまく説明し、理解してもらうこと」はできるわけがありません。
ましてや、相手に「同意や納得をしてもらい、自分の提案に沿って行動してもらう」なんてできるはずがないのです。
そして、そのプレゼンを「よいプレゼン」ということはできません。
「あなたは、誰になにを伝えたいのでしょうか?」
これをじっくり考えることが、「よいプレゼン」をするための第一歩です。
「誰に」「何を」を曖昧ではなく、はっきりと形づくることが「よいプレゼン」のために何より必要なことです。
■伝える相手にとっての「あなたの話のメリット」はなんだろう?
あなたが今考えていること、あなたが今作っている資料は「あなたが話したい内容」であることは確かだと思います。
しかし、それは果たして、「相手が聞きたい内容」になっているでしょうか?
あなたは、相手の立場に立って、相手の視点から眺めながらプレゼンの内容を考え、作っているでしょうか?
よいプレゼンとは、相手をあなたの提案に沿って動かせるプレゼンです。
相手があなたの提案に沿って動くのは、そうすれば「自分にとってメリットがある」と感じるからです。
逆に言えば、もしも、相手があなたのプレゼンにメリットを感じなかったとしたら、あなたのプレゼンに沿った行動をしてくれるわけがありません。
「あなたのプレゼンの内容」を「あなたの視点から理解しただけ」では、本当のところ、あなたは「あなたがすべきプレゼン」をまだ理解しているとは言えません。
●相手のメリットを「ひと言」で表せるようにする。
あなたは提案を「誰に」伝えたいのか、どんな「相手」に話をしようとしているのかを、もうすでにじっくり考えてみたはずです。
それでは、その相手にとって「あなたのプレゼン」のメリットはなんでしょうか。
相手にとってのメリットをあなたは「ひと言」で答えることができるでしょうか?
それが「相手を動かすためにいちばん必要なこと」、言い換えれば「よいプレゼンに必要不可欠な最も重要なこと」です。
★「相手のメリット」をとことん、見つけだすことに注力しましょう。
あなたのプレゼン内容を、自分の側からだけでなく、じっくりと相手の側から眺め直して、感じてみて、そして「内容」の推敲を繰り返してみてください。
「相手の現状」⇒「あなたの提案(プレゼン)」⇒「相手の将来(メリット)」を考えよう。
たとえば・・・・
「相手の現状」(交渉力が弱く、CRFの回収が進まない)⇒「あなたの提案」(交渉力を上げるにはこうする)⇒「相手の将来」(CRFの回収がスムーズに進む)⇒残業が減る。出張が減る。
2013年11月29日金曜日
分かりやすく教える技術・・・(1)
1.周到な準備が、教える効果を倍加する
専門知識や経験を伝えることは、それほど簡単ではありません。
教えようとする気持ちは十分あるのに、それがうまく伝わらない、教えようとしている内容を理解してもらえない、ということはよくあることです。
その原因は、いくつか、考えられるでしょうが、まず、大切なことは、「明確な方針に基づいて十分に準備する」ということです。
それも、一般的な心構えのようなものではなく、次の2W1Gを明確にすることが、上手に教えるための準備段階にとって不可欠です。
(1)Whom?(誰を教えるのか?)
教える相手を把握します。
所属や名前だけでなく、その人のプロフィール、専門分野などを、具体的な人間像を描けると、教える対象がぐっと近づきます。
(2)Why?(なぜ教えるのか?)
教える目的と、教える必要が生じた理由と背景を、しっかりと理解することです。
これが明確になれば、相手に適した内容を構成することができます。
(3)Goal?(目標は何か?)
教えることによって、相手にどのような変化を期待するのか。
また、それがどのように職場で生かされるのかなど、教える目的を明らかにします。
教えること自体が目的なのではなく、「期待される成果」のために教えるという点を忘れてはいけません。
●●●●●治験のニュース・医薬品のニュース・製薬業界のニュース・医学のニュース●●●●●
↓
http://horaichikennews.web.fc2.com/index.html
●●●●●お勧めのTOEIC問題集、TOEIC参考書、TOEIC攻略法、TOEIC勉強方法●●●●●
↓
http://toeic-emglish.seesaa.net/
●●●●●自分を3日で変える自己啓発の方法●●●●●
↓
http://horai-myself.seesaa.net/
●3秒で分かるビジネススキル(仕事のコツのヒント集)
http://threesec-skill.seesaa.net/
●仕事ができる人になる方法
http://field-buddha.seesaa.net/
●ハードボイルド・ワンダーランド日記(半径3mから300億光年の出来事)
http://hard-wonder.seesaa.net/
▼お勧めのビジネス書のまとめサイト
https://sites.google.com/site/osusumebzbook2/
▼今週のおすすめビジネス本
http://horai-biz-book.seesaa.net/
●医薬品ができるまで」は下記
http://chiken-imod.seesaa.net/
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●ホーライ製薬は下記
http://horaiseiyaku.seesaa.net/
専門知識や経験を伝えることは、それほど簡単ではありません。
教えようとする気持ちは十分あるのに、それがうまく伝わらない、教えようとしている内容を理解してもらえない、ということはよくあることです。
その原因は、いくつか、考えられるでしょうが、まず、大切なことは、「明確な方針に基づいて十分に準備する」ということです。
それも、一般的な心構えのようなものではなく、次の2W1Gを明確にすることが、上手に教えるための準備段階にとって不可欠です。
(1)Whom?(誰を教えるのか?)
教える相手を把握します。
所属や名前だけでなく、その人のプロフィール、専門分野などを、具体的な人間像を描けると、教える対象がぐっと近づきます。
(2)Why?(なぜ教えるのか?)
教える目的と、教える必要が生じた理由と背景を、しっかりと理解することです。
これが明確になれば、相手に適した内容を構成することができます。
(3)Goal?(目標は何か?)
教えることによって、相手にどのような変化を期待するのか。
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3.「傾聴力」を高めるコツ・ポイント(2)
【案外気づかない、聞くことのメリット】
(1) 人に好かれる
(2) 情報が集まる
(3) 相手の心がつかめる
(4) 説得点を把握できる
(5) 人の協力が得られる
(6) 相手の能力ややる気を育てることができる
(7) 自分自身の魅力が増す
(8) 集中力が高まる
(9) 話し手をリードできる
●気軽に質問、さり気なく質問
「聞いてもよいのかどうか不安」「どんなときに質問したらよいのかわからない」こんな悩みを持っている人もいます。
確かに質問したいけれど、うるさがられやしないかという不安は誰にでもあります。
そこで、さり気なく、何気なく、大げさに構えないで質問する習慣をつけましょう。
●質問の効果
・ 相手を喜ばせる効果
・ 相手に新たな気づきをもたらす
・ 間違いに気付かせる
・ 自分の考えを深める効果
・ 考えながら聞く習慣がつく
・ 質問したいところを見つけるために、注意深く考えながら話を聞くようになる。
・ 話し手があなたに合わせて話してくれるようになる
・ 質問することで話しては、あなたの理解度に合わせたり、理解度を助ける発言をするようになる。
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(2) 情報が集まる
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(7) 自分自身の魅力が増す
(8) 集中力が高まる
(9) 話し手をリードできる
●気軽に質問、さり気なく質問
「聞いてもよいのかどうか不安」「どんなときに質問したらよいのかわからない」こんな悩みを持っている人もいます。
確かに質問したいけれど、うるさがられやしないかという不安は誰にでもあります。
そこで、さり気なく、何気なく、大げさに構えないで質問する習慣をつけましょう。
●質問の効果
・ 相手を喜ばせる効果
・ 相手に新たな気づきをもたらす
・ 間違いに気付かせる
・ 自分の考えを深める効果
・ 考えながら聞く習慣がつく
・ 質問したいところを見つけるために、注意深く考えながら話を聞くようになる。
・ 話し手があなたに合わせて話してくれるようになる
・ 質問することで話しては、あなたの理解度に合わせたり、理解度を助ける発言をするようになる。
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相手をあやつる、おすすめスキル「傾聴力」を高めるコツ・ポイント(1)
第1章「聞き上手」がなぜ求められるのか
1 聞き上手と話し上手について
「聞き上手」が相手なら、誰でも上手に話せます。
つまり、「聞き上手」なら、より良いコミュニケーションが取れるというわけです。
逆に聞くことが下手な場合、コミュニケーションは一方的になり、相手は「自分が話し下手だ」と思ってしまいます。
また、人から好かれている人の中にも「聞き上手」が多いことに気づくでしょう。
話し上手と聞き上手とは、実はどちらか一方のことを指すのではありません。
コミュニケーションは「双方向」です。話す一方でも聞く一方でも成り立ちません。
タイミング良く入れ替わり、キャッチボールのように話が行き交うのが望ましいのです。
2.なぜ聞き上手になることが必要なのか/聞き上手な人のメリット
(1)話し手から好かれる
人は皆、自分の話をよく聞いてくれる人を好きになります。
(2)知識、情報が得られる
聞くとは単に受身ではありません。聞くことで知識を増やし、考えの幅を広げることができます。
(3)話し手をリードできる
聞くことで相手の気持ちをつかんで話し手をリードし、話し合いの方向をつかむことができます。
(4)集中力が高まる
聞くことで、脳が活性化し、思考が活発になります。本気で聞くときは、人は、話すときの3倍から10倍のエネルギーを使うそうです。
従って、聞くことは集中力を養うことにつながります。
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1 聞き上手と話し上手について
「聞き上手」が相手なら、誰でも上手に話せます。
つまり、「聞き上手」なら、より良いコミュニケーションが取れるというわけです。
逆に聞くことが下手な場合、コミュニケーションは一方的になり、相手は「自分が話し下手だ」と思ってしまいます。
また、人から好かれている人の中にも「聞き上手」が多いことに気づくでしょう。
話し上手と聞き上手とは、実はどちらか一方のことを指すのではありません。
コミュニケーションは「双方向」です。話す一方でも聞く一方でも成り立ちません。
タイミング良く入れ替わり、キャッチボールのように話が行き交うのが望ましいのです。
2.なぜ聞き上手になることが必要なのか/聞き上手な人のメリット
(1)話し手から好かれる
人は皆、自分の話をよく聞いてくれる人を好きになります。
(2)知識、情報が得られる
聞くとは単に受身ではありません。聞くことで知識を増やし、考えの幅を広げることができます。
(3)話し手をリードできる
聞くことで相手の気持ちをつかんで話し手をリードし、話し合いの方向をつかむことができます。
(4)集中力が高まる
聞くことで、脳が活性化し、思考が活発になります。本気で聞くときは、人は、話すときの3倍から10倍のエネルギーを使うそうです。
従って、聞くことは集中力を養うことにつながります。
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2013年11月13日水曜日
【ひと味違う企画書を作成する方法】●見た目以上の内容で勝負する
パソコンで作った、フローチャートや写真を多用した企画書がもてはやされていますが、そんなことでいくら相手の目を引いても、内容がしっかりしていなければお話になりません。
何よりもまず、企画の意図、対象、目的を、切れ味のいい文章にまとめることです。
そのさい、「~と思う」というような主観的な表現は避けて、「~である」を使って文体にメリハリをつけましょう。
なお、文章の区切りのいいところで、流れがわかるように図式、図解したものを挿入すると、よりインパクトのある企画書に変身します。
何よりもまず、企画の意図、対象、目的を、切れ味のいい文章にまとめることです。
そのさい、「~と思う」というような主観的な表現は避けて、「~である」を使って文体にメリハリをつけましょう。
なお、文章の区切りのいいところで、流れがわかるように図式、図解したものを挿入すると、よりインパクトのある企画書に変身します。
2011年10月10日月曜日
交渉のコツ(1)
第1章 思考編「基本姿勢と戦略的アプローチ
1.なぜ交渉するのか?
私たちは、日頃の生活や仕事の中で、あらゆる利害関係者と交渉している。
そのとき、お互いの意向や意思が一致すれば、特に問題なく手続や取引を進めることができるが、求める結果や優先順位が食い違うこともよくある。その場合、どちらかが相手を力ずくで強制するか、または、関係を打ち切るなどのことが考えられない限り、交渉に臨むしかない。したがって、交渉とは、2人以上の当事者が、お互いに異なる立場から、合意できるポイントまで動くプロセスである。
●交渉は「NO」と言われてから始まる。
2.創造的交渉:「Warm & Tough」なアプローチ
ビジネスとして交渉する場合、どうしても、相手を敵視してしまいがちである。また、顧客の立場で交渉する場合も、そうなりがちである。
しかし、どんなに対立しても、合意に向けて交渉している以上は、同じ目標に向かう味方であることを忘れてはいけない。
相手の人格が問題なのではなく、対立しているのは取引条件に過ぎない。
ここで覚えておいていただきたいキーワードは「ウォーム・アンド・タフ」。人には「あたたかく」、ビジネスには「タフ」な姿勢を持つことである。
人間的にあたたかいということは、決して、相手に「譲る」ということではない。ウォームとは、相手の話を聞き、相手の立場を理解し、相手に対する好意を表現することである。
また、相手の心配や緊張感を解消し、時には、雑談や世間話で盛り上がり、気持ちを和ませることでもある。
しかし、そのことと、利益や価値の譲渡とは、まったく別の問題であるのだ。
3.価値を創造しよう
まず、交渉する前に確認しておきたいことは、その取引交渉の目的である。ビジネス交渉の目的は、直接または間接的に「自社のために価値を獲得すること」である。言いかえれば、利益の追求である。
新規契約を成立させる、顧客の不満を解消する、販売数量や販売価格を上げる、仕入れ価格を下げるなど、個々の交渉には、それぞれ具体的な目的があるが、すべては、事業利益を高めるための活動といえる。
したがって、交渉相手である取引先に、価格などの条件を譲ってしまうことは、自社に対する価値(利益)を譲ることになる。
創造的な交渉では、価値は奪い合うものではなく、創造するものである。しかし、予算や営業マージンなど、物理的に限られたパイを取り合う交渉では、どのように新たな価値を創造すればよいのだろうか。
この場合、以下の2つの考え方が必要となる。
(1) 所有する人によって、一切れのパイの価値は異なる
(2) 目に見えるパイだけが価値ではない
また、同じ価値といっても、直接利益につながる「知性価値」と、将来的利益に貢献する「感性価値」の2種類の価値がある。
●知性価値の例
現金、商品、サービス、サポート、資材、人材、保証、保険、契約、権利・ライセンス、時間、値引き、知的財産、その他金額換算できる付加価値など
●感性価値の例
信用、名誉、実績、経験、知識、ノウハウ、ブランド、認知度、評判、好意、誠意、真心、やる気、努力、人脈、地位、可能性など
●「仕事のコツ、仕事の基本、仕事の秘訣、仕事のポイント」のサイト(1)
↓
●仕事のコツ、仕事の基本、仕事のポイント、役立つ仕事術、仕事の秘訣、仕事の上手なやり方、仕事がうまくいくポイント、仕事ができる人になる方法のサイト(1)
●「仕事のコツ、仕事の基本、仕事の秘訣、仕事のポイント」のサイト(2)
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1.なぜ交渉するのか?
私たちは、日頃の生活や仕事の中で、あらゆる利害関係者と交渉している。
そのとき、お互いの意向や意思が一致すれば、特に問題なく手続や取引を進めることができるが、求める結果や優先順位が食い違うこともよくある。その場合、どちらかが相手を力ずくで強制するか、または、関係を打ち切るなどのことが考えられない限り、交渉に臨むしかない。したがって、交渉とは、2人以上の当事者が、お互いに異なる立場から、合意できるポイントまで動くプロセスである。
●交渉は「NO」と言われてから始まる。
2.創造的交渉:「Warm & Tough」なアプローチ
ビジネスとして交渉する場合、どうしても、相手を敵視してしまいがちである。また、顧客の立場で交渉する場合も、そうなりがちである。
しかし、どんなに対立しても、合意に向けて交渉している以上は、同じ目標に向かう味方であることを忘れてはいけない。
相手の人格が問題なのではなく、対立しているのは取引条件に過ぎない。
ここで覚えておいていただきたいキーワードは「ウォーム・アンド・タフ」。人には「あたたかく」、ビジネスには「タフ」な姿勢を持つことである。
人間的にあたたかいということは、決して、相手に「譲る」ということではない。ウォームとは、相手の話を聞き、相手の立場を理解し、相手に対する好意を表現することである。
また、相手の心配や緊張感を解消し、時には、雑談や世間話で盛り上がり、気持ちを和ませることでもある。
しかし、そのことと、利益や価値の譲渡とは、まったく別の問題であるのだ。
3.価値を創造しよう
まず、交渉する前に確認しておきたいことは、その取引交渉の目的である。ビジネス交渉の目的は、直接または間接的に「自社のために価値を獲得すること」である。言いかえれば、利益の追求である。
新規契約を成立させる、顧客の不満を解消する、販売数量や販売価格を上げる、仕入れ価格を下げるなど、個々の交渉には、それぞれ具体的な目的があるが、すべては、事業利益を高めるための活動といえる。
したがって、交渉相手である取引先に、価格などの条件を譲ってしまうことは、自社に対する価値(利益)を譲ることになる。
創造的な交渉では、価値は奪い合うものではなく、創造するものである。しかし、予算や営業マージンなど、物理的に限られたパイを取り合う交渉では、どのように新たな価値を創造すればよいのだろうか。
この場合、以下の2つの考え方が必要となる。
(1) 所有する人によって、一切れのパイの価値は異なる
(2) 目に見えるパイだけが価値ではない
また、同じ価値といっても、直接利益につながる「知性価値」と、将来的利益に貢献する「感性価値」の2種類の価値がある。
●知性価値の例
現金、商品、サービス、サポート、資材、人材、保証、保険、契約、権利・ライセンス、時間、値引き、知的財産、その他金額換算できる付加価値など
●感性価値の例
信用、名誉、実績、経験、知識、ノウハウ、ブランド、認知度、評判、好意、誠意、真心、やる気、努力、人脈、地位、可能性など
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